『本日12時30分、東海地方を中心とした、関東地方全域に特別非常事態宣言が発令されました
「ちぇ。 公衆電話もダメか」
住民の方々は速やかに指定のシェルターに避難して下さい。繰り返します…』録音されているメッセージを繰り返している受話器を置く
「あ〜ぁ。 どうしよう?」呟きつつも自分がここにくるきっかけを作った封筒内の写真を取り出す
その写真にはグラマーな女性が写っている『シンジ君へ、わたしが迎えに行くから待っててネ』
と書かれており、胸に矢印で『ここに注目!』などと書いてある(なんだかなぁ)
お年頃なシンジとしては嬉しいとも言えるのだが…(まじめにやる気あるのかな?)
と、思いたくなるのは普通の反応だろう「……ふぅ」
シンジがため息をついたとき、すさまじい轟音が襲ってきた「うわ!?」
ビルとビルの間の空間を、風を乱しつつ通り抜けていったのは…「じゅ、巡航ミサイル!?」
そして、ソレの行き着く先の煙の立ち込める所には、同じようにミサイルが殺到している戦略自衛隊――通称・戦自――の戦闘機もそこに向けロケットランチャーで攻撃している
全ての砲撃が終わる。風が爆煙を流していくと…「うあ。UMA(未確認生命体)だ・・・」
驚くどころかボケをかますシンジに、突込みを入れる人は居なかったその生命体は近くの戦闘機向けて、腕とも言える部分を持ち上げる
そこから棒状の光が伸び、戦闘機を貫く落ちてきた戦闘機は爆発する。 その爆風がシンジを襲う
「うわぁ!?」とっさに手を出して顔を覆う
恐る恐る顔を覆っていた手を下げると、一台の車がシンジの目の前に止まっていて、一人の女性が現れた
その時、鼓膜が爆発以外の音を聞く「シンジ君ねっ!! 遅れてゴメンッ!! 乗ってっ!!」
シンジは何も言わずにそれに従う「か…葛城さん。ですか?」
「そうよ。ミサト、でいいわ」「あ、はい。それで、あれはいったい何ですか?」
「落ち着いているわねシンジ君。あれはね、使徒よ」「使徒?」
「そ。 我々人類の敵って所ね」「・・・父さんは。 なんで僕を呼んだんですか?」
「さぁ?ソレは自分で聞きなさい
急にハンドルを切るミサト
…ってぇ!!?」
車は今までの進行方向とは直角になって止まった「まっず・・・」
ミサトの呟きの理由は、シンジの真横にあった「あ、UMAだ〜」
「冗談やめてよ!!」シンジの危機感の無いセリフにミサトは嘆きながらも車を使徒から離そうとするが、タイミング悪く
戦闘機が使徒に攻撃を仕掛けた。 使徒はその戦闘機を掴むと、足元・・・シンジの乗る車に向け振り落としてきた
「マジで〜!!??」ミサトはアクセルを踏むがもう遅い。 後数瞬でペシャンコに・・・
『させるかぁ!!』シンジはその声に聞き覚えがあった。と、言うよりも自分の声と同じだ
「セイジ?」声の主はシンジの双子――しかも一卵性双生児の――弟だ。しかし姿は見えない
そう思った時、黒い人型の巨大な影が戦闘機を巻き込み使徒に突っ込んでいった「初号機!?セイジ君が?」
ミサトも声の主に気付いたようだ(でも初号機って?)これがシンジの正直な感想だ
『ミサトさん!1ブロック先の回収ルートで俺と戻ろう。戦時がNN地雷使うってサ』その声は先ほどの黒い影――実際は紫と黒の――巨大人型兵器からだ
「セイジがパイロットなんですか? あれの」「そうよ。 それよりも、シートベルト着けてる?」
「え、あ。 はい。
でもなんで?」「これからフリーフォールにご招待されるからよん♪」
「えぇ!?僕。怖いの嫌いですよぉ・・・」「男の子でしょ?我慢なさい」
このやり取りのの背後では、初号機が使徒を突き飛ばし。 こちらに来ていた『ミサトさん。 車へこんだらゴメン! リツコさん!!』
そのセリフと共に初号機が車を持ち上げる。
そして・・・「うあぁぁぁぁ!!」
「ひゃっほ〜〜♪」シンジの悲鳴とミサトの歓声は開いた穴に飲み込まれていった
色々と訳のわからない所を通って、セイジの乗っていた初号機と呼ばれた物の前に来たちょうど、首のあたりから白い棒みたいなものからセイジが出てきた
こっちを見て手を振っているが頭から赤い液体が落ちている
血だ。 結構出てるみたいだ「あの。 ミサトさん」
横にいるミサトを見ると、言いたい事はわかったのだろう「大丈夫よ。前に受けた傷が開いただけ。 うちのスタッフは優秀だから安心してちょ〜だい」
『久しぶりだな。 シンジ』その声の主はすぐわかった
「…父さん」
初号機の上、ガラスで隔たれた所にいる『…出撃』
父――碇ゲンドウ――はそれだけを言った。 シンジには何のことだかサッパリだ代わりにミサトが声を発した
「出撃って。 セイジ君は今収容されたばかりでしょ?
レイもまだ…。 パイロットがいないのでは…」『今、届いた』
「まさか・・・。 無理です!
彼は・・・」「ミサト。 今はそれしかないの
金髪(染めたみたいだけど)に白衣といった格好をしているのは赤木リツコ
セイジ君の治療の完了を待っていては遅過ぎるのよ」
このNERVの技術者だ「それで。 なんで僕なの?
「いえ。 あなたにしか出来ないの」
僕よりも・・・」シンジの言葉はリツコに阻まれる
『出撃しろ。 さもなければ帰れ』低く、決して大きくない声だが、よく聞こえた
「僕は・・・僕は・・・」(こんなことをしに来たんじゃない!)その言葉は、口からはでてこなかった
ゲンドウが横に向かって何か言う。 しばらくすると救急車で使うようなのが押されてきたそれに乗っているのは包帯で巻かれた少女だった
『レイ
予備が使えなくなった。 もう一度だ。』「は・・・い」
苦しそうに起き上がろうとするその時、留学先のドイツから電話してきたセイジの言った言葉が思い浮かんだ
『俺がこっちに来たのは別段誰かに言われたわけじゃない
自分の為に、自分で選んだんだ』「・・・すごいね。 セイジは」
『おいおい。 俺にできるんだ。 兄貴に出来ないことじゃないよ
要はやるかやらないかだろ?
俺は、自分の未来を自分で決められるように…
流れに流されないようにね』
(そうだよね。 逃げちゃ駄目なんだ。 逃げちゃ駄目だ。 逃げちゃ駄目だ・・・)
「・・・乗ります。 僕が、乗ります!」
エントリープラグと呼ばれるコクピットに乗った
操縦桿は2本だけ。 ボタンは両方あわせて2つだけ(こんなんで動かせるのかな?)
『停止信号プラグ、排出終了』『パイロット……位置に着きました!』
『了解。 エントリープラグ挿入!』『プラグ固定終了! 第一次接続開始!』
通信はオペレーター達の確認の声を伝えてきている
出動準備が進められる『エントリープラグ、注水!』
エントリープラグ内を黄色い液体が下から満たされていく「な、なんだよ。 これ」
シンジは迫ってくる液体に抵抗し口一杯に空気を貯める「大丈夫。 肺がLCLで満たされれば直接血液に酸素を取り込んでくれます
リツコの説明を聞きシンジは口の空気を吐き出すが顔をしかめる
すぐに慣れるわ」「き、気持ち悪い…」
「我慢なさいっ! 男の子でしょ!」(ほんとだ・・・息ができるや)
『主電源接続。 全回路動力伝達。 起動スタート』『A10神経接続異常無し。 初期コンタクトすべて問題無し
『第一ロックボルト解除』
双方向回線開きます!』『解除確認! 第二ロックボルト解除』
『第一拘束具を除去』
『同じく第二拘束具を除去』『1番から15番までの安全装置を解除』
『内部電源充電完了』『外部電源用コンセント異常なし!』
『エヴァ初号機射出口へ!』ミサトの号令で、床の一部ごと射出口へ移動した
『5番ゲートスタンバイ』『進路クリア! オールグリーン』
『発進準備完了!』ここまできて、少しだけ間がある。 そして・・・
『発進!』ミサトの勇ましい声と共に凄まじいスピードで射出口固定台ごと地上に打ち上げられる初号機
「くっ!」凄まじいGのせいでうめくシンジ
地上に出たエヴァンゲリオン初号機の目の前には使徒の姿があったミサトが何か言っていたが、シンジには聞こえていなかった…
テーブルトーク的後書き 幻魔狼「ってことで、よくあるパターンです」セイジ「お粗末だな…」
シンジ「もしかしてボリュームがすくなかったから?」幻魔狼「くぉらぁ! シンジ、お前次回は出番激減じゃぁ!!」
シンジ「えぇ!?」セイジ「諦めろ、兄貴。 図星突かれると怒りたくなるもんさ
特に作るのに疲れたときとかな」幻魔狼「いや、もともと次回はセイジ君メインだったし…」
シンジ「リアルで疲れてるの?」セイジ「時期が時期だからな
幻魔狼「余計な事言うなぁ〜!!」
大学受験を控えたくせにHPなんか開設するからなんだが…」セイジ「あぁ、こりゃぁ現実逃避だな?
逃げると後で辛いのに…」シンジ「でも、今でも十分辛そうだね?」
レイ 「私の出番は…?」幻魔狼「うぇぇい! 黙れ黙れぇ!!
お前ら、俺が更新しなきゃ出てこれない癖にィ!!」レイ 「私は別に、アナタの所じゃなくても」
シンジ「僕も」
セイジ「俺は…。 出なくてもいい」幻魔狼「…みんな、帰ってきて(泣」
シンジ・セイジ「弱!?」レイ 「一人は寂しいもの…」
神様(信じてないけど) …私は彼らを繋ぎとめる事が出来るんでしょううか?感想等のメールはここへどうぞ
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